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竹花器特集

竹花器特集

竹花器特集シンプルゆえに、奥が深い竹花器をご紹介いたします。

竹の花器は銅器、陶器と異る風合いで、あらゆる草木をやさしく受け入れてくれます。
それは、器そのものが草木に相通ずる性状をもった植物によって作られているからです。

竹は、切断しただけで寸胴状の立派な花入となります。
考えてみれば、これ程安易で、しかも素朴な花器は他にみれません。
竹は切りとられたその時、冴えざえとした新緑の花入となり、日を経て色変わりしてくると、寂々の景色をつくります。

こうした竹の器は、様々な様相の中、無駄を捨象して浮かび上がった形をしており、
そうした花器だけに、そこにいけられた草木もまた、こと少なくして意味深いものでなくてはなりません。

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シンプルではあるが奥が深い竹花器。

「花楽」で取り扱う竹の花器は全て京都の老舗竹加工業にて作ってもらっています。
今回は、竹にスポットをあてて、製作者の声やそれぞれの花器を特集してみました。

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製作者へのインタビュー

よい竹の花器は、竹林に入ることから…

竹工芸品を作り続けて30年。
京都の伝統産業に従事し、「京の名工」として京都府知事表彰を受彰した京都の竹職人、大塚さんに質問してみました。

  • 会社が竹の名産地にありますが、
    竹の花器はやはり産地でしかつくることができないものなのでしょうか?

    竹の花器づくりは、すでに竹林から始まっているのです。竹を育てることも花器をつくる仕事のうちです。竹の花器は、竹の味わいがそのまま表れるので、まずはよい竹材を育てることが肝心なのです。

  • 工房だけでなく竹林も仕事場なのですね。

    育つ竹を見ながら、将来の姿を見極めていきます。竹が成長する段階で枠にはめれば角のある竹となりますし、元気なうちに葉を落として立ち枯れさせると侘びた風情のあるごま竹になります。
    素材から製品まで一貫してつくる面白さが竹にはあります。

  • 竹材といっても多様なのですね。
    花器にしても、生花と自由花では違いがあるのですか?

    究極の形として完成している生花の花器ですが、
    いまも池坊の伝書に基づいた研究を重ねています。百年前も百年後も同じ、それが伝統ですから。一方、現代の空間に合わせて、華やかに着色した花器も製作していますよ。

  • いずれの花器を作るにしても、心掛けていることはありますか?

    花器はいけばなの一部、花をいけてこそ完成するものです。
    ですから、花より目立つようではいけないと肝に銘じています。

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いけばなで使用する主な竹花器を一部ご紹介

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    寸胴

    寸胴は寸筒とも記し、太い竹を水平に切った花器で、高さは周囲の長さ、約30センチ。
    竹筒の中央やや下に節があります。
    生花をいける代表的な花器として、古くから用いられています。
    葉蘭をはじめ、菊などをすぐやかにいける真の花器です。

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    立鶴

    立鶴は、寸胴の花入の下半分、中程の節から下方を、鶴の二本足に見立ててくりぬいた形で、洒脱な趣があります。
    寸切の真の花器として扱います。
    椿、水仙、かきつばた、その他を一種で、福寿草や都忘れなどと軽い二種生も合います。

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    一重切

    一重切は、節が三節以上の筒の一ヶ所を横一文字にくりぬいた器です。
    太い器は置生に、細い器は掛花入とし、いずれも草の花器として扱います。
    一重切にいける生花は、一重生と呼び、花器に合ういけ方をします。

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    鼎(かなえ)

    寸切の太い竹の一部をカットした三本の足と、二つの飾り手の付いた花器です。
    その形が、古代の青銅器の鼎(てい)の形を写したことにより、鼎(かなえ)と呼ばれます。
    真の花入れで、生花は一種か二種をいけます。 自由花に用いて、瀟洒にいける姿もよいでしょう。

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    二重切

    この花筒には、上より下、或いは横に向かってなびき、また下に垂れる優雅な姿と、下の重から、小さくとも力強く立ち昇る草木の姿を表します。また、同じ器でありながら二重立ち昇り生けは、上下による自然の遠近感を表し、このような上下に展開するドラマチックな作品は、作者はもとより、見る人を魅了させます。これもシンプルな竹という花器による演出に他なりません。

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    仙鶴

    仙鶴は鶴首ともいい、やや太い二節以上の竹で、窓を長く切り空けた一重切系の花入です。
    首の長い鶴をイメージしたデザインにより、上方の節の輪から切り込むくちばしの形と、
    竹の太細により、形に多少変化があります。

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    金亀

    仙鶴に対する花器で、亀を象った、高さ30センチくらいの花器です。
    通常は亀と呼ばれ、棚や飾り代の上に置いて、向掛の要領で花をいけます。
    太い竹や、その根元に近い部分、あるいは根付の竹の一部をくりぬき、上部に二つの飾り手、下部に短い二本の足が付いています。亀の名とその洒脱な姿に、祝いの気分を重ねて用いる場合もあります。

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    船は伝花として「三船の事」のうち、出船、入船がともに釣花です。これをみても、竹がいかに軽やかなものであるかがわかります。
    船の器を用いるのは、本来写実に則し、やがてこれを意匠化へと発展させました。
    船の出船、入船は、床の本勝手、逆勝手にかかわらず、向かって舳先が左に艫を右にしていける形を出船とし、花を本勝手にいけます。その反対の向きに生ける形を入船とし、花は逆勝手に生けます。いずれも生花における真・副・体の役枝を持ちながら、さらに船にちなんで帆・櫓と呼んでおり、このうち、出船は祝儀の花とされています。

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    掛生の花器

    寸切・尺八・向掛重切壁や柱に掛ける小さな器で、宙に浮かぶ姿となります。
    故にそれにふさわしい、なびく、また、垂れる軽やかな草木を選び、花器もそれに見合うような、小さくて軽いものを用います。

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